ちょっと話題に乗り遅れた感がありますが、Softimage|XSI ver.7 に搭載された ICE がかなりイイカンジです。
あんまりテクニカル的なことに興味がない人にとっては「何がすごいのかわからない」とか「○○(プラグインの名前)を買えばできるよね」という感想しか持たないようですが、とんでもない!!これはものすごく Cooooool!!ですよ!!思わず会社で、ICE のビデオを使って何がスゴイのかプチデモンストレーションをしちゃいましたw
ICEのようなシステムの一番の強みは、全ての機能に統一したアプローチでアクセスできるところです。
このようなシステムが無いとどうなるでしょう。
例えば、水のシミュレーションをしたいとします。最近だったら RealFlow を買えば手軽にシミュレーションできますね(ン十万円出せば)。ところが、その計算結果を使って更に手を入れたいとなった時に困り果てることが多々あります。
よくあるのが、水しぶきはシミュレーションを使ってそれっぽく発生させたいけれども、その後は自分で制御したいというシチュエーションです。
こういう場合、まず RealFlow でしぶきを発生させて、それを 3dsmax などのCG ソフトへ持っていくのですが、そもそも RealFlow の計算結果をベースに更に演出的な動きを加えるというのがいろいろ手続きが必要だったり、そもそも標準ではそんなことできない!!ということがあったり(3dsmax の ParticleFlow に .bin を読む方法が無いよ!!とか)と、やりたいのにできないことが多すぎるんですね。
これはプラグインでも同じことが言えます。あるプラグインで計算した結果を別のところに使いたい場合、そのための手段が用意されていないと完全にお手上げになっちゃいます。
その点、ICE のようにきちんと プラットフォーム化してくれて、その上に環境が整ってくれれば、このような瑣末なことに惑わされずに、考えたことをそのまま形にすることができるようになってくれる可能性が広がります。
ICEはまだできたてで、本当にどこまでいけるのか未知数なところはあります。実際に触ってみたらとんでもなく期待外れということもあるかもしれません(笑)。が、大きな可能性を感じるプロダクトです。
…といろいろ書いたものの、これって結局 Houdini が昔からやってることなんですよね。だからこそ私は Houdini が好きなんですよ。