苺栽培マシーン

ランナーで苗を増やす

苗の追加では、ある程度育った苗を買ってきて植え替えてみました。この方法なら即座にそれなりの大きさの苗が手に入るのと、専門家の手で育てられた健康な苗を使うことができるメリットがあります。反面、土で育てられているため植え替える前に土を洗い流す必要があります。これがかなり大変で、一時間ほどがんばっても奥の方まで取りきることができなかったです土があると水が痛む原因になりますし、ポンプの故障の原因になるため、できるだけ避けたいところです。

そこで、今回は既に植わっている苗から延びてくるランナーを使って苗を増やしてみます。

ランナーはこんな感じに、親株から延びてきて先端に子供の苗ができています。

子供の苗をスポンジで挟んでカップに入れ、近くの苗を避けて作ったスペースに置きます。あとはスポンジがいい感じに湿っているので、苗から根が延びてスポンジに定着してくれるはずです。

親株の近くのスペースを開ける煩わしさはありますが、それさえできればとても簡単です。前回は根が出る前にランナーを切ってしまったのが敗因だと思われるので、この方法なら定着も良いのでないかとおもいます。

苺栽培マシーン

苗の追加

この猛暑で苺栽培マシーンの苗のかなりの数が枯れてしまったので、苗を追加する必要が出てきました。ただ、以前収穫した苗は根が出る前にランナーを切ってしまったせいか経過が良くなく、枯らしてしまいました。しかもこの暑さでは外に植えている苗からランナーを取るのも難しいので、市販のポット植えされている苗を転用してみることにしてみました。

ポット植えされている苗はもちろん土に植わっているため、そのままでは使用することができません。まずは土を可能な限り洗い落として根だけにします。これが結構大変で、ポットの中には根がビッシリと張っていてなかなかほぐすことができません。プロが育てた苗の凄さを実感します。

何度か水を変えながら、一時間ほどかけて二本の苗を用意しました。見ての通り根がビッシリです。

この苗を苺栽培マシーン弐号機と小型閉鎖型植物工場に配置します。

土で育てるときの根と水耕栽培で育てる時の根は種類が違うので、このまま新しい根が育ってくれれば実験は成功です。この方法のメリットは、農家の手である程度まで育てられた元気な苗を使うことができることですね。

苺栽培マシーン

ゲーミング苺栽培マシーン

ここのところの猛暑で苺栽培マシーンの苺がかなりのダメージを受けてしまったので、家の中で一番気温の安定している作業部屋に移動しました。

気温が安定しているのはいいんですが、作業部屋には日光がほとんど入らないのでこのままでは苗が育たないので、LEDを光源として配置しました。使用したのは小型閉鎖型植物工場で使用したのと同じものです。

写真に撮るとゲーミング!!っていう感じで映えますね。笑。ただ、使用しているLEDの数は変わらない割に照らしている面積は5倍くらいになっているため、このままだと照度が全然足りません。別の光源を追加するなどして対応する必要があります。

工作, 苺栽培マシーン, 電子工作

小型閉鎖型植物工場の作成

植物を育成するための環境を完全にコントロールするために、小型の閉鎖型植物工場を作りました。この装置を使えば1年365日、思い通りの環境で植物を育てることができます(冷房装置が未実装なので、まだ完全では無いですが)。

中はこんな感じです。奥にある Raspberry Piで室温や照明をコントロールしています。

普段は蓋も閉じているので、外からは何が起きているかほとんどわかりません。

中にカメラが仕込んであるので、普段はブラウザから中の様子を確認できます。

この装置の前段階として半閉鎖型の装置は作っていて、そこで育てたバジルは見たことのないような濃い緑色と、ちょっと触るだけでむせ返るような香りがするように育ってくれました。こちらも引き続き新しい装置で育てていくので、今後が楽しみです。

植物工場で育てたバジル
苺栽培マシーン

苗の収穫

春に購入した苺の苗に実が成って、ランナーも延びてきたので苗を採取しました。今回は女峰です。採取前はこんな感じで蔓の先っぽについています。ガッツのある子は、更にその先にランナーを伸ばしています。

ランナーから切って定植用のスポンジに固定し、一~二週間ほどおいておくと水につけておくと根が生えてきます。

苺栽培マシーン, 電子工作

苺栽培マシーンの状態を記録する

苺栽培マシーン弐号機には各種センサを搭載しているので、状態をモニタリングすることができます。

現時点では水位・水温・EC値(液肥の濃度)の三つが計測できるので、定期的に計測して記録しています。下の図が数日間記録を続けた結果です。

3/3に水位が上がっているのは、この時に水を追加したためです。その影響で水温やEC値が下がっていることがわかります。この時に3ℓの水を追加したのが3日間で半分くらい減っているようなので一日に500ml程度は液肥が減っているようです。思ったよりも減りが多くて驚きます。

水温は14~18度くらいの間を行き来しています。グラフがガタガタしているのは、一時間ごとに液肥をマシーン内で循環させるため、その影響です。これを見れば液肥を循環させるためのポンプにトラブルがあっても気づくことができそうです。

EC値が少し高めなので、当面は肥料は控えめにした方がよさそうです。この値がちょっと安定しなくて、頻繁におかしな値が計測されてしまうので改善が必要です。

苺栽培マシーン, 電子工作

苺栽培マシーン弐号機建造

苺栽培マシーン壱号機が順調なので、残っている苗を育てるために弐号機を作ります。

Blogでも記事にしてきた、弐号機作成のために試行錯誤した回路を整理して基板に起こし、センサーやら何やらをレイアウトしていきます。

回路作りと並行して本体の作成も行っていきます。塩ビ管に切り込みを入れてヒートガンで熱して穴を開けていきます。実はこれが苺栽培マシーンを作る工程で一番大変なところです。

加工ができたら塗装をします。実用上は塩ビ管のままでも問題無いのですが、今回は見た目も多少良くしておこうということで塗装もしてみることにしました。

本体ができたら設置をします。奥にある壱号機と比べて段違いに大きいです。やはりというか色が塗ってあると見た目の良さが全然違いますね。こういうアート作品がありそうです。

これが今回植える苺たちです。弐号機を作るのに時間がかかってしまったため、こんな状態で花が咲き始めてしまいました。日当たりもあまり良くなかったので、新しく出た葉の色も薄いですね。申し訳ない、、、、

植え付け完了です。さすがに40株以上の苗が植わった苺栽培マシーンは迫力が違います。

数日経った後の様子です。順調に育ってきているようです。壱号機の苺もモリモリとできてきています。

これで苺栽培マシーン弐号機の設置は完了です。弐号機は溶液の水位や水温、EC値も計測できるようになっているので、引き続きそのあたりのシステムの整備を進めていきます。

苺栽培マシーン

苺収穫

苺栽培マシーンで育てている苺がいい感じに赤くなり、更に糖度計も入手できたので初めての収穫をしました。

収穫風景

収穫した後に裏側をみたらちょっと色が薄かったので、あと2,3日待っても良かったもしれないです。とは言ってもお店で見たことのあるような、見事な苺ができました。写真で見ると光源のせいかちょっと色褪せて見えてしまいます。

収穫した苺

早速、このために買った糖度計の出番です。これは果汁の屈折率を元に糖度(もしくは塩分)を測ることができるものです。

糖度計

先端部分に苺の果汁をつけて光にかざし、後ろの部分から覗くと糖度がわかります。ドキドキの結果は。。。

何と、15度!!かなり甘いレベルに入るようです。食べてみてもとても甘く、溶液の濃度とか温度とか日照とか適当にやっている割にはかなり良い結果なのではないでしょうか。

次に育っている苺は10日~二週間先くらいに食べ頃を迎えそうなので、とても楽しみです。