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2010 年 9 月 のアーカイブ

PySide for Windows

2010 年 9 月 2 日 コメント 4 件

CEDEC中だから・・・・ということは全く関係なく(笑、急遽飛び込んできたのが PySide for Windows リリースのニュースです。

PySideは Maya や RealFlow でも採用されている Qt というライブラリを Python から使用するためのライブラリです。同様なものに PyQt が存在し、これまでは Windowsで Python から Qt を使うには PyQt しか選択肢がありませんでした。

しかし、PyQt の最大の問題点はライセンスです。 PyQt はオープンソース版と商用版の二つのライセンスがあり、オープンソース版で開発したプログラムは LGPL でリリースしなければいけません。 LGPL とは、平たく言えば”公開したプログラムのソースコードは全て公開する必要があり、第三者がそのプログラムを自由に使うことができる”という形態です(似たようなものにGPLもあり、いろいろ違うのですが割愛w)。
※PyQt のオープンソース版は GPL ライセンスでした。GPLはLGPLよりも制限が厳しく、完全にソースコードを公開する必要があります。ご指摘ありがとうございます!!>okayuさん

オープンソースなプロダクトならこれでも全く問題ないのですが、商用ツールを作成して配布するときにはこれでは困ります。そこで商用ライセンスを購入すればGPLではない形式にできるのですが、開発者一人当たり£350(約4万5千円)かかります。

しかし、PySide は完全フリー、かつGPLに縛られないという夢のようなプロダクトなのです。これは嫌でも期待が高まります。私もそろそろPyQtのライセンスを購入しないといけないなーと考えていたところなので、このタイミングでの PySide のリリースは嬉しいやら何やら複雑な気分です。

まだ動作検証もしていないので実用に耐えられるかわからないですが、これは期待大です!!早速テストして、よさそうならこちらに乗り換えることを本気で検討します。

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テクニカルアーティストについて考えをまとめてみた

2010 年 9 月 2 日 コメント 5 件

CEDEC のテクニカルアーティストラウンドテーブルが盛況におわり、その余韻からテクニカルアーティスト(TA)に関する議論が Twitter でも活発にされています。

私も今回の CEDEC のおかげでいろいろな知見を得られたり、再度考察することができたので軽くまとめてみます。

いろいろ考えた結果、最終的に辿り着いたのがこの図です。横軸がその人の指向、縦軸が能力の高さです。

まず、TAの人はプログラムを書くことができる必要はありません。もちろん、プログラムを書ければそれに越したことはないですが、それはあくまでもエンジニアと意思疎通をするための一手段です。それ以外の方法を駆使して、アーティストの意思をエンジニアに伝えることができればいいのです。
とは言っても、結局はエンジニアの話す言葉やメンタリティを理解しなければいけないので、恐らくスクリプトや簡単なツールを作ることができる程度のプログラミングスキルは要求されると思います。

。。。。と、ここまではアーテイスト寄りのTAの話です

CEDECのラウンドテーブルでも、主にこういう人たちを前提に話が進められました。先ほどの図で言えばTAのうち、左側に属する集団です。

私は、TAにはもう一つエンジニア寄りのTAというものが存在すると考えています。というか、私自身がそちら方面なのです。エンジニア寄りTAは、エンジニアとしてのベースを持ちながらもアーティストの言葉とメンタリティを理解する人たちです。これがTA集団の右側に属する人たちです。

真ん中の軸はアーティストとエンジニアを分ける深くて広い谷なので、ここに近づけば近づくほど(そして、上にいけば行くほど)人は減っていきます。今までは一くくりにしてしまっていたためその点が見落とされてきました。その結果、TA=ハイパージェネラリスト=なれる人がいない!!というジレンマに陥っていました。

しかし、まずはTAを二つの集団に分けて考えてみましょう。すると、どのような人がTAに向いていそうなのか、そして今後のTA育成のための戦略が見えてきます。

実は、最初TAとはどんな人?ということを考えているときは図の上半分しか頭になかったのです。しかし、議論を進めるうちに”もしかしたら、アーティストとしてもエンジニアとしてもダメな人の逃げ道になるのでは?”という危惧が頭をもたげるようになってきました。でも、よく考えればそういう人は十字の下のほうの人たちです。結局ダメな人はダメなんだなと(笑)。

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