CEDEC中だから・・・・ということは全く関係なく(笑、急遽飛び込んできたのが PySide for Windows リリースのニュースです。
PySideは Maya や RealFlow でも採用されている Qt というライブラリを Python から使用するためのライブラリです。同様なものに PyQt が存在し、これまでは Windowsで Python から Qt を使うには PyQt しか選択肢がありませんでした。
しかし、PyQt の最大の問題点はライセンスです。 PyQt はオープンソース版と商用版の二つのライセンスがあり、オープンソース版で開発したプログラムは LGPL でリリースしなければいけません。 LGPL とは、平たく言えば”公開したプログラムのソースコードは全て公開する必要があり、第三者がそのプログラムを自由に使うことができる”という形態です(似たようなものにGPLもあり、いろいろ違うのですが割愛w)。
※PyQt のオープンソース版は GPL ライセンスでした。GPLはLGPLよりも制限が厳しく、完全にソースコードを公開する必要があります。ご指摘ありがとうございます!!>okayuさん
オープンソースなプロダクトならこれでも全く問題ないのですが、商用ツールを作成して配布するときにはこれでは困ります。そこで商用ライセンスを購入すればGPLではない形式にできるのですが、開発者一人当たり£350(約4万5千円)かかります。
しかし、PySide は完全フリー、かつGPLに縛られないという夢のようなプロダクトなのです。これは嫌でも期待が高まります。私もそろそろPyQtのライセンスを購入しないといけないなーと考えていたところなので、このタイミングでの PySide のリリースは嬉しいやら何やら複雑な気分です。
まだ動作検証もしていないので実用に耐えられるかわからないですが、これは期待大です!!早速テストして、よさそうならこちらに乗り換えることを本気で検討します。
CEDEC のテクニカルアーティストラウンドテーブルが盛況におわり、その余韻からテクニカルアーティスト(TA)に関する議論が Twitter でも活発にされています。
私も今回の CEDEC のおかげでいろいろな知見を得られたり、再度考察することができたので軽くまとめてみます。
いろいろ考えた結果、最終的に辿り着いたのがこの図です。横軸がその人の指向、縦軸が能力の高さです。

まず、TAの人はプログラムを書くことができる必要はありません。もちろん、プログラムを書ければそれに越したことはないですが、それはあくまでもエンジニアと意思疎通をするための一手段です。それ以外の方法を駆使して、アーティストの意思をエンジニアに伝えることができればいいのです。
とは言っても、結局はエンジニアの話す言葉やメンタリティを理解しなければいけないので、恐らくスクリプトや簡単なツールを作ることができる程度のプログラミングスキルは要求されると思います。
。。。。と、ここまではアーテイスト寄りのTAの話です。
CEDECのラウンドテーブルでも、主にこういう人たちを前提に話が進められました。先ほどの図で言えばTAのうち、左側に属する集団です。
私は、TAにはもう一つエンジニア寄りのTAというものが存在すると考えています。というか、私自身がそちら方面なのです。エンジニア寄りTAは、エンジニアとしてのベースを持ちながらもアーティストの言葉とメンタリティを理解する人たちです。これがTA集団の右側に属する人たちです。
真ん中の軸はアーティストとエンジニアを分ける深くて広い谷なので、ここに近づけば近づくほど(そして、上にいけば行くほど)人は減っていきます。今までは一くくりにしてしまっていたためその点が見落とされてきました。その結果、TA=ハイパージェネラリスト=なれる人がいない!!というジレンマに陥っていました。
しかし、まずはTAを二つの集団に分けて考えてみましょう。すると、どのような人がTAに向いていそうなのか、そして今後のTA育成のための戦略が見えてきます。
実は、最初TAとはどんな人?ということを考えているときは図の上半分しか頭になかったのです。しかし、議論を進めるうちに”もしかしたら、アーティストとしてもエンジニアとしてもダメな人の逃げ道になるのでは?”という危惧が頭をもたげるようになってきました。でも、よく考えればそういう人は十字の下のほうの人たちです。結局ダメな人はダメなんだなと(笑)。

CEDECにあわせて会社のWebサイトを公開しました。
会社名は「日本CGサービス(JCGS)」です。日本の映像制作の標準パイプラインを構築することをミッションにしたこれまでにない会社です。よろしくおねがいします。
急造での公開なので非常に寂しい状態ですが、今後会社の成長にあわせて(そして日本の映像制作パイプラインの成長にあわせて!!)どんどん充実をさせていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
来週火曜から開かれるCEDECの、テクニカルアーティストラウンドテーブルの資料が公開されました。麓さん、ありがとうございます!!
http://twitter.com/FumotoKZ/status/22085962102
http://twitter.com/FumotoKZ/status/22086135498
セッション前にセッション関連資料が公開されるというのはかなり珍しいことだと思います。興味のある方はご覧になって、ぜひ会場まで足を運んでください。
資料を読む事ができたらそれで十分!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ラウンドテーブルは現地で皆が顔をあわせてワイワイと議論するのが醍醐味です。
それでは、現地でお会いしましょう!!
CEDEC2010 の テクニカルアーティストラウンドテーブル に参加させて頂く事になりました。
ここ数年、特にゲーム業界で”テクニカルアーティスト(TA)”という肩書きがよく聞かれるようになってきました。しかし、現状ではそのイメージは百人百様で、「具体的にどんな人?」と聞かれると意外とコレ!!という返答をし辛いのも確かです。
CG業界では、似たようなポジションは”テクニカルディレクター(TD)”と呼ばれていますが、こちらも結構曖昧な使われ方をしています。特に日本では、技術に強いアーティストの人をTDと言ったりします。実は、これも米国などでの使われ方とはちょっと違うようです。
完全に”コレ!!”と決める必要もないですが、今回のラウンドテーブルを通して、TAって何となくこんな感じの人たちなのかな~?というコンセンサスが得られるようにしていきたいと思っています。興味のある方、ぜひご参加を!!
Twitterのハッシュタグ(#cedecTART) も設定されています。こちらもご活用ください。
フロムソフトウェアから、また超絶ムービーが飛び出しましたよ!!
( Д ) ゜ ゜
すげぇぇぇぇ!!!!
作ったのはどこだろう?白組さん?ちょっとテイストが違うような気もするけど、他にこんなの作れる会社はちょっと思いつかない。
フロムさん内部でも作っているんだっけか・・・?
ビリヤード台の上からプロジェクターで絵を投影して、波紋やら炎やらオネーチャン(笑 やらを投影するシステム。面白い!!
メディアアート系ではこの手の作品はよく見るけど、実用化しているのは初めて見るかも。
「小規模CGプロダクションチーフの会」会議が先日、無事におわりました。幹事の @velvetface さん、おつかれさまでした。
皆さん現状に対していろいろな思いがあるようで、会議中もその後の懇親会中も刺激的なお話を聞く事ができました。
私も今考えている某計画の初お披露目とかしてみましたが、いかがだったでしょう?今後、いろいろな方のご協力を仰がなければ一歩も進まない、ある意味無謀な計画ですが何卒よろしくおねがいします。
それから、AEのスクリプトを書いていると必ず検索に引っかかる AEP Project のお話が聞けたのが予想外の収穫でした。誰がやってるのかな〜と不思議に思っていたんですが、アニメ寄りな方たちが自分たちで集まって開催されているんですね。こちらも、何かご協力できることがあればどんどん参加してみたいと思います。
2/27日に Blender オフ会があったので参加してきました。Blender の開発や映像制作に勢力的に活躍されているMatt氏やBlender本の著者、トニー氏がいたので、飲んだ勢いに任せていろいろ聞いてみました。
思い出せたことを殴り書きしている状態なので見にくいです。すみません。あと、追加で思い出したことがあれば随時付け加えて行きたいと思います。
・アクティブな開発者は?
-大体10人だけど、他にもいろいろいて全体で4〜50名くらい
・何でZUpなの?
-歴史。BlenderはAmigaのソフトを真似して作ってて、それがZUpだった
-変えるのは難しい
・プラグインシステムほしーよー
-(私)ビルド/起動/テスト/リビルドのサイクルを早めたい。アプリの再起動はストレスフル
-ただの機能で、それ自体は何もしないからプライオリティは低い
-全体コンパイルしても早いから十分
-起動も2秒だから十分!!
-(私)モジュールとして配布したいよー
-Blenderは無料でオープンソースだからそのまま配ればいいじゃん
もうちょっと説得力のあるネタ(と英語力)を用意しないとダメかー
・GPL
-(私)BlenderがGPLなので、プロプライエタリなツールを作りづらい
-(私)また、コードの公開/非公開で差別化できない
→例えば、sendmail は最新版はお金を支払った企業に対してのみ公開、オープンソース版は古いバージョン
-内々で使うには別に問題ないよね?
→”内々”にもよる。協力企業だった場合は?とか結構微妙。ソースコードを公開するのに抵抗がある人たちもいる(特にスーツの人たち)
-ソースはただのソースなんだから公開しちゃえばいいじゃん
→それは同意。ただ、そうは思わない人たちもたくさんいる
これはプラグインシステムとも関係してくるところで、母艦になるソフトがGPLでもプラグインという形態だと別のライセンスを取る事もできるため、ビジネスには使いやすいという側面もある・・・と言いたかったけど十分説面できずorz
・Blenderの普及について
-結局、どこかがサポートを担保しないと普及しないんじゃないか
-Blenderは無料なのが強い。学生はお金がないのでBlenderで勉強して、仕事でも Blender を使ってくれる(これについては私は否定的。商用版でも学生版は安いし、 Blender では職は得られない)
-Matt氏の周りでは、最初は一部だけBlenderを使っていたが最終的には全員がBlenderを使って仕事をするようになったらしい
・その他
-Blender for RenderManは?
→今はメンテナンスされてない。が、2.5になると格段にそういうツールを作りやすくなる(だからガンバレ!!ってこと?w)
-日本語対応
→開発者の中に日本語のことが判る人がいない。ただ、問題はわかっている。助けて!!
→(私)日本語対応は結構メンドクサイ。コードを書くのは簡単だけど、その恩恵を受けない開発者に意義を説いて浸透させるのが大変。私だって普段はマルチバイト対応しない。メンドクサイもん(笑
その他にも私が今後考えている(Blenderとはあまり関係ない)プランの説明とかベジマイト信じられない!→納豆の方こそ→I Agree!! とかそんな話をしました。
通常の会話もかなり厳しいのに、ライセンスの話とかビジネスモデルの話をするのは大変ですよ。。。もっと英語を勉強しないとなぁ。
今月号の CGWorld で紹介されていた作品。
The Light of Life from daihei shibata on Vimeo.
これを作られた WOW の柴田さんは、仕事の合間にこれを作られたとか。仕事しながらでもこんな作品を作ることは可能なんですね。。。。見習わねば!!