最近身の回りにいろいろあって、”組織”というものを今まで以上に意識する事が多いのですが、そんな私に丁度良さそうな本がありました。その名も”チームビルディング”。
この本で最も”なるほどね”と思ったのが、組織を組み立てる時の考え方でした。
よくありがちなのが、初めに目標ありきで運営を始める手法です。本書では、それよりも まずは進めてみる事、それから “自己組織化” とでも言える、メンバー各々の関係で組織を形作る事ができるようにしていくのが大事なんだという事が書かれています。
これは確かに一理あります。強烈なリーダーシップを発揮するリーダーがグイグイとチームを引っぱっていくようなやり方ではリーダーの能力に依存する形になってしまいますし、それならまだしもリーダーシップの無いリーダーが目標だけを掲げても誰も見向きもしないなんてことになれば組織として動く事すらできません。
それよりもまずメンバー間の信頼関係の構築と、そこから内発的に目標が生まれるようにする土壌作りが大事なんだという考えが、遠回りなようでいて実は近道なんだなと気づかされました。
“ファシリテーター”というのが本書でもキーワードとしてあがっていましたが、正にその言葉がピッタリと当てはまる本です。