CEDEC のテクニカルアーティストラウンドテーブルが盛況におわり、その余韻からテクニカルアーティスト(TA)に関する議論が Twitter でも活発にされています。
私も今回の CEDEC のおかげでいろいろな知見を得られたり、再度考察することができたので軽くまとめてみます。
いろいろ考えた結果、最終的に辿り着いたのがこの図です。横軸がその人の指向、縦軸が能力の高さです。
まず、TAの人はプログラムを書くことができる必要はありません。もちろん、プログラムを書ければそれに越したことはないですが、それはあくまでもエンジニアと意思疎通をするための一手段です。それ以外の方法を駆使して、アーティストの意思をエンジニアに伝えることができればいいのです。
とは言っても、結局はエンジニアの話す言葉やメンタリティを理解しなければいけないので、恐らくスクリプトや簡単なツールを作ることができる程度のプログラミングスキルは要求されると思います。
。。。。と、ここまではアーテイスト寄りのTAの話です。
CEDECのラウンドテーブルでも、主にこういう人たちを前提に話が進められました。先ほどの図で言えばTAのうち、左側に属する集団です。
私は、TAにはもう一つエンジニア寄りのTAというものが存在すると考えています。というか、私自身がそちら方面なのです。エンジニア寄りTAは、エンジニアとしてのベースを持ちながらもアーティストの言葉とメンタリティを理解する人たちです。これがTA集団の右側に属する人たちです。
真ん中の軸はアーティストとエンジニアを分ける深くて広い谷なので、ここに近づけば近づくほど(そして、上にいけば行くほど)人は減っていきます。今までは一くくりにしてしまっていたためその点が見落とされてきました。その結果、TA=ハイパージェネラリスト=なれる人がいない!!というジレンマに陥っていました。
しかし、まずはTAを二つの集団に分けて考えてみましょう。すると、どのような人がTAに向いていそうなのか、そして今後のTA育成のための戦略が見えてきます。
実は、最初TAとはどんな人?ということを考えているときは図の上半分しか頭になかったのです。しかし、議論を進めるうちに”もしかしたら、アーティストとしてもエンジニアとしてもダメな人の逃げ道になるのでは?”という危惧が頭をもたげるようになってきました。でも、よく考えればそういう人は十字の下のほうの人たちです。結局ダメな人はダメなんだなと(笑)。
チヤマさんの図で言うと、僕は間違いなく前者のアーティストよりのTAということになるかもしれません。
TD=プログラム、開発力ある人って分類してましたが。。。二つに分けると、間違いなく僕は前者ですね。
開発力でいうならMelを少々かじった程度ですが。。。知識だけは無駄に持っているつもり。
多分、ほとんどの人はアーティスト寄りです。これは、アーティスト出身なら現場の事情への理解が深いため、より実践に即した活躍ができるためです。
ただ、エンジニア寄りな人間からするともうちょっと仲間も欲しいな~とも思ったりします(笑。あと、アーテイスト出身の人ではどうしてもカバーできない技術的な部分をカバーするためにも必要じゃないかなと考えています。
はじめまして。
済みません、まさにこれです。
>結局ダメな人はダメなんだなと(笑)。
学生時代は IK だのなんだの独学したんですが……たはは……終わってます。orz
母体がCG業界で働くアーティスト+プログラマ、ということなら
俺はたぶんちょうど真ん中ってことですかね。
コーディング能力は、本職には「貴様など小指で十分だ!」とか言われそう。
海外だと、棲み分けが結構はっきりしてるのであんまり問題にならないんですよね‥。
melでgui書く人と、根本的なパイプライン書く人と、シーケンスごとに汚いその場しのぎのツール書く人が
全員それぞれの正しい事をやっているし。なんで日本だとごっちゃになるんでしょう?
てか、この図Y軸必要ですか?w ダメ人間ってwwwwww
renpoさん>
はじめまして。
Twitterでも多かったんですけど、皆さんご謙遜されますねwそんなことないと思うんですが(笑
hajimeさん>
ハジメさんはスーパーマンじゃないですかwwww
日本だと、そもそもツールを書ける人がほとんどいないので勢い全部やることになっちゃいますね。
田舎の片隅にある雑貨屋さんみたいに雑誌も食料も洗剤も全部一緒に売るみたいな。
Y軸がないと、それぞれの能力差を表せない=アーティストとしてもエンジニアとしてもダメな人を区別できないんです。ダメ人間っていうのは。。。。まあまあ勢いで書いちゃっただけなので(笑