前回のエントリに続いて、勝間和代氏の著書の紹介です。本書は流れ的には年収10倍シリーズの後に続くものとなります。
実は、本書が出た時には”さすがに三匹目のドジョウはどうなんだろう?”と思っていました。ところがどうして、同じ事柄の焼き直しかと思いきやとんでもない!!完全に侮っていました。
年収10倍シリーズは勉強するためのテクニックに重点が置かれた構成になっていたのですが、本書では勝間氏がなぜ、そしてどのようにして自身の知的生産性を向上させてきたのか、氏のベースになっている考え方やアイデアまで含めて包み隠さず書き記されています。
特に私が気になったのは氏が「フレームワーク力」や「ディープスマート力」を身につける事になった経緯とその手段でした。私も何となく聞きかじりや勘でフレームワーク的な情報処理や伝達をする事はあったものの、はっきりと技術として意識をした事は一度もありませんでした。ところが、
「マッキンゼーで、フレームワークのない会話なんて、主婦やサラリーマンのおしゃべりと同じだよね」
とまで言われているフレームワークに焦点を当てて振り返ってみると、これまでも会議中にお互いの会話が噛み合なかったり誤解を生じる場面に突き当たった時などフレームワーク力が足りなかったのではないか?と思える事が多々あります。
この件に限らず、本書は何度も読み返して一つづつ自分のものにする、言うなれば知的生産の為のリテラシーを磨いていくためにすばらしい道しるべになってくれること請け合いです。