書評

究極の会議

究極の会議

eXtreme Meeting(XM) という言葉を知っていますか?

会議を始めたのに、意見が出ない、まとまらない、そもそもこの会議の目的って何だっけ?など迷走した挙げ句不毛な時間を過ごしてしまったという経験がある人は多いと思います。むしろわたしの場合は、そんな会議しか参加した事がなかったりします(笑

XMはそんな会議を効率的・生産的な場にするための手法です。

eXtreme Meeting なんて聞くとすごく難しそうに感じるかもしれませんが、根っこのアイデアはたった一つ。「会議の目的を “議事録を作る事” と定義する」ということです。まず議事録ありきで会議を始め、議事録が完成した時点で会議を終らせます。こうする事で会議の目的を明確にして、参加者全員の共通の目標を定める事ができますよ、というのが XM の主張です。

そのXMの入門書が、今回紹介する “究極の会議” です。

わたしも所々で XM のエッセンスを織り込んで会議に臨む事もあるのですが、参加者全員の同意の下で本格的に取り組んだ事はまだありません。それでも最近は、いつまでたっても根回しとたらい回しをするばかりで一歩も進まない人たちを目の当たりにしているので、本腰を入れて布教活動をしようかと思っています。

そんな人には本書がオススメです。とても読みやすく書かれている上にボリュームも 150Pほどしかないので、手軽に XM について学習する事ができます。まずは本書で学習したあと、更に必要な部分を抜粋して布教活動用の資料を作るというのが XM 導入への足がかりとして最適です。

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