センサの値を扱う際、信号を増幅するのにオペアンプを使用します。そして、オペアンプを動作させるためには負電圧が必要になります。そのため、回路には+5Vとか+3.3Vという正の電圧しか供給されてない状態で負の電圧をどのようにして作るかというのが問題になります。
この時、チャージポンプICを使用することでIC一つとコンデンサ二個で簡単に負電圧を作ることができます。私が使ったのは秋月電子で購入できるTJ7660Nです。使い方はとても簡単で、データシートに載っているそのまま電源とGND、10μFのコンデンサ2つを繋げるだけです。
試しにブレッドボード上で回路を組んでみます。
きちんと値が出ているか確認します。まず、入力電源を測ります。
直流安定化電源で5Vを出力していますが、実測で4.98Vくらいが入力されています。
5番ピンとGNDの間の電圧を測ると-4.978Vくらいが出ていることが確認できます。十分な結果ですね。
あんまり大電流を出力することはできないですが、たったこれだけでマイナス電源が取れるのは配線の手間を考えるととても助かります。