CG, KATANA

Live Render とオブジェクトの選択

KATANA では、膨大なデータを極力読み込まずに作業をすることでオペレーションを軽快におこなうことができるような造りになっています。

そのため、 Scene Graph を展開しても最後のジオメトリになるまでは Viewer 上でもバウンディングボックス表示のままになっていたりします。

ただ、これだと自分が操作したいオブジェクトがどこにあるかわかりません。それを知るためには結局全データを読み込んで確認しなければいけないんじゃ。。。?と思ってしまいそうですが、これに対する答えもきちんと用意されています。

その答えというのが、レンダリングした画像からオブジェクトをピックするという方法です。

まず、レンダリングしたいノード上で右クリック→ Live Render を選びます。

Live Render モードの時は、カメラやライト、カレントフレームなどを変更するとインタラクティブにレンダリング結果が更新されるモードになります。注意点として、変更全てに対して即座に反映されるわけではないことです。たとえばシェーダの値を更新したとしても Viewer には反映されません。

この Live Render モードの時、 Monitor には十字のカーソルが表示されます。このカーソルを移動すると、カーソル位置にあるオブジェクトの名前が表示されます。

ここで、オブジェクト名左の矢印アイコンをクリックして Select in Scene Graph を選びます。

すると、Scene Graph がそのオブジェクトまで展開されて選択されます。Scene Graph が展開されると、そのツリーのオブジェクトが Viewer にも表示されます。

このようにして、全てのデータを読み込まなくてもレンダリングした画像から自分が必要としているオブジェクトを選ぶことができます。

もちろん、このような方法を使わずにデータを全て読み込んでそこから選ぶ方法を取ることもできますが、想像力とツールの力を生かして操作をおこなうことで段違いの生産性を発揮することができるでしょう。

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