ショットの作成をする場合、異なるショット(カット)でも、一連の流れの中ではほとんど同じ設定で映像を構築します。このようなときにファイルをショット毎に分けて管理してしまうと、途中で設定を変更したときに全てのファイルを間違いなく更新するのはとても大変な作業になってしまいます。
KATANA では、大元になる設定を作ってからショット毎に調整が必要な部分だけ分岐することで、一つの .katana ファイル中で関連する複数のショットを作成することができるようになっています。
こうすることで、大元の設定が変わった場合でも一か所を変更するだけで対応でき、かつショット毎の細かい調整もおこなうことができます。
これを可能にするのが VariableSwitch ノードです。
まず、VariableSwitch ノードを作成して variableName を shot にし、patterns を三つ作成してそれぞれ 10, 20, 30 とします。
更に、カメラを三つ作成してそれぞれを VariableSwitch に接続します。
続いて、Project Settings タブ中の variables で先ほど作成したのと同名(shot)の変数を variables に追加します。
これで、shot 10, 20, 30 のカメラを一つのシーン中で切り替える準備ができました。
カメラを切り替えるには先ほどの Project Settings タブ中でもできますが、メインメニューにも値が表示されているため、ここで切り替えることもできます。
ここをクリックすると値をセットするための GUI が表示されます。最初は値の部分は空なので手で入力する必要がありますが、一度入力した値はプルダウンメニューから選ぶことができます。
このようにして作成したシーンで値を切り替えてみます。
このように、variable の shot の値を変えることで使用するカメラを切り替えることができます。