苺栽培マシーン, 電子工作

ECメータを作る(2)交流電圧を安定させる

ECメータを作る(1)交流電圧を作るで交流電圧を作るところまではできましたが、このままではウィーンブリッジ発振回路の先に繋げる回路によっては出力が安定しません。こういう時には出力を強化するためにエミッタフォロワ回路を挟みます。

エミッタフォロワ回路にも各種あり、オーディオ用途などのように信号の歪を極力減らしたいような場合はプッシュプル型のものを作成したりしますが、今回は電圧を測りたいだけなので簡単に実現できる方法を採用します。

注意点としては現時点ではVddが+5Vと想定しているので、正弦波の振幅が5V(実際はもう少し狭い)を超えると信号が大きく歪んでしまうことです。作成した交流電圧は±4Vくらいあるのでこのままではダメですね。この場合はエミッタフォロワ回路に与える電圧を上げるか交流電圧の振幅を狭める必要があります。今回は、値の測定に問題が無さそうなら振幅を狭める方向で対応しようかと思っています。

回路の設計ができたので、ブレッドボード上に実装して計測してみます。

入力と出力を比較した結果は以下の通りです。上が入力波形、下が出力波形です。入力と全く同じ波形が出力できています。

ちなみに、入力波形はPCのヘッドホン出力から1KHzの正弦波を出力して使用しています。矩形波だと高周波が削られてあまり良い出力が得られないですが、これくらいのものであれば十分使えます。

ヘッドホン出力から正弦波が取れるなら、負電源とかウィーンブリッジ回路とかいらないんじゃ・・・?と思ったアナタ。するどいですね~。ヘッドホン出力をECメータのために使用して良いのであればこれで十分なんじゃないかと思っています。

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