書評

ウェブ時代をゆく

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)あけましておめでとうございます。数年ぶりに再開したBlogも更新が滞り、気づいたら年が明けてしまいました(汗。今年はもっとコンスタントに更新していきたいと思います。

今年最初のエントリーはこの本です。実家に帰省した年末、することもなくて暇だし本でも読もうかと思って書店で手に取ったのがこの本でした。

梅田望夫氏は前作の ウェブ進化論が出版される前から”熱い人だなぁ”と注目をしていたのですが、進化論で熱に当たりすぎたのとBlogのコメント欄で無駄に語りたがる人が増殖したこと、それから当のBlogで将棋ネタが増えてしまってわたしがついていけなくなったなどあって、この一年弱はあまり熱心にウォッチしていませんでした。

そういうこともあって、各所で本書が絶賛されているものを目にしても手に取ってみようという気が起きなかったんです。

今回読もうと思ったのもちょっとした気まぐれといえばそれまでですが、この本は今読んで良かったと思える、すばらしいものでした。

読んだ後に胸の内に残る何ともいえない高揚感は進化論以上のものを感じます。非常に曖昧な概念やヴィジョンを扱っていた進化論と比較して、本書はより現実を見据え、今生きる私たちが何を目指せばいいのか、より地に足が着いた形で語りかけています。

本書が出版された直後、各所でキーワードになった「学習の高速道路と渋滞」を本書で再確認していると、目の前に広がる高速道路の先にわくわくすると共に、後ろから猛スピードで追いつき追い越していく人たちの足音を感じずにはいられません。

一年の最後にこの本を読んで、自分が何をしていこうかと考えることができたのはとても素晴らしい経験でした。

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